パソコンの普及は、翻訳という職業に劇的な変化をもたらしています。実務者として、パソコンの影響を最も強く感じるのは、用語を調べる時です。専門用語や固有名詞は、適当に訳したら良いのではなく、決まった表現を使う必要があります。昔の翻訳者は、用語を正しく訳出するために予め専門書や業界紙を揃えて熟読して、また翻訳時にあちこち問い合わせるなどして調べる必要がありました。今では、そのような用語はほぼ100%インターネットに載っています(少なくとも英語の場合はそうです)ので、一瞬にして調査できます。
もちろん用語の調査が容易になったというのは、パソコンの影響の一例に過ぎず、他にもたくさんあるのですが、とにかくパソコンのおかげで翻訳の業態が大きく変わったのであって、今やパソコンなくしては翻訳者は勤まらないと言っても過言ではありません。
そんなわけで、去年末に私のメインのパソコンが故障して以来、とても困っています。壊れたパソコンを修理に出して、まだかまだかと帰って来る日を待っています。故障が発生したその時から他のコンピューターに切り替えて、なんとか最低限の日常業務をこなしていますし、顧客に支障を来していません。しかし、「スタメン」ではなくあくまで「代打」ですので、業務を行う上でやはり違和感があります。
いつも使っているパソコンには、仕事で使う様々なソフトを入れたり用語集や参考資料を積み上げたりしていました。代替のパソコンは、そのソフトを受け付けないこともあって、いかにパソコンに依存しているかを痛感しています。
色々と不便ではありますが、危機管理の重要性を考えさせられているという意味では、良い経験かと思います。
言葉の株式会社では、どんな事態になっても顧客の役に立てるよう、常に努力しています。





